ひぐらし・ろくでなし

アクセスカウンタ

zoom RSS ニューカレドニア物語 3

<<   作成日時 : 2005/06/29 11:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

海外事務所開設の必要性を、何度も何度も中央官庁のお役人に説いて、やっと、申請書が受理された。次の手続きはフランス大使館に出かけることだった。

受付には、美人のフランス婦人がおり、フランス語でなにやらしゃべってきた。微笑を絶えない。日本の中央官庁の応対と大分違った。フランス人から初めて話かけられ、上がってしまった。なにしろこちらは紅顔の美青年。彼女は優しく、分かりやすく話をしてくれた。

「1週間したら、ビザを発行するので取りにいらっしゃい。メルシー、ムッシュー」天にも上る気持ちだった。南太平洋のニューカレドニアが手の中に入ってきた。

それにしても、あのフランス美人に「メルシー」と言われてビックリ。日本人のお役人は、こちらがありがとうございますと言うことが当たり前で、先方が「ありがとう」などは絶対に言わない。

フランスが素敵に感じてきた。1週間後に、フランス大使館に出向いてヴィザを取得、例のご婦人に「メルシー、マダム」と言うと、にっこり笑って「どういたしまして、お役にたって嬉しい・・メルシー、ムッシュー」とウインクされた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出発の日がやってきた。友達が、東京港まで送りに来てくれた。太平洋戦争で殆どの船舶が撃沈されたのだが、数少ない生き残り、9000トンの貨客船。

乗船して、事務長から、エンジンが不調なので、出帆は明日に延期されたと聞かされた。そんなものかと思っていたら、友達から、本船に乗り、船室までこれただけでも幸運。自慢が出来ると。まあ、そんな時代だった。

(続)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ニューカレドニア物語 3 ひぐらし・ろくでなし/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる